「す入りが遅い総太大根 冬みね2号の特徴や育て方のポイントをご紹介」
トウ立ちや、す入りが遅い秋まき早春どりに適する青首ダイコンです。つまり型でとても寒さに強く、暖かい地域では冬の露地栽培ができます。外観、肉質ともに秋ダイコンに近く、品質がすぐれています。「冬みね」よりもやや小葉で、やや根長が長くなるタイプです。
できるだけ耕土が深く、水はけのよい畑を選びます。タネまき予定の2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰約100g、完熟堆肥約2kgと有機配合肥料約100gを目安として畑に施し、30cmほどの深さに耕します。未熟な堆肥をタネまき直前に与えると根が変形するので注意します。根をスムーズに伸ばすために、石や雑草の根などをとり除きます。また、水はけの悪い畑を利用する場合は高うね栽培をおすすめします。
条間45~55cm、株間20~25cmを目安として3cmほどの穴をあけ、1か所にタネを3粒ずつまき、厚さ1~2cmほどに覆土します。間引きは本葉が5~6枚までに行い、1本立ちにします。
追肥は間引き後、株の周りに速効性の化成肥料2握り程度をうねの肩に交互に施します。そのとき、軽く耕しながら株元に土寄せし、風で株が回されないようにします。また、栽培期間が長いので、肥料切れを起こさないように、本格的に寒くなる前の12月にも追肥を行い、葉を丈夫につくります。霜が降り始めたら、不織布のべたがけを行なうとよりいっそう丈夫に育ちます。
アブラナ科作物の連作や窒素過多を避け、軟腐病や白さび病などの病害を発生させないようにします。ネキリムシ、コナガ、アブラムシなどの防除を早めに行ないます。また、アブラムシは葉に群生して生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除に努めます。根の表面に小さな病斑ができるのはセンチュウの寄生によるもので、マリーゴールドなどの忌避作物を栽培して防除します。
根が地上に抜き上がってきて、種まき後90~130日ぐらいで、長さ38cm、太さ7cm、重さ1~1.2kgになると収穫適期です。収穫が遅れるとスが入り、品質が落ちますので注意して下さい。
品目 | ダイコン(大根) |
---|---|
原産地 | 地中海沿岸、華南高地、中央アジア |
科・属名 | アブラナ科ダイコン属 |
※販売時期や品切れ、仕入れ状況により、ご購入できない場合やお取り扱いの無い場合もございます。ご了承ください。