「強力夏大根「夏相撲」の特徴や育て方のポイントをご紹介」
暑さや病気にとても強く、育てやすい総太り大根です。大きくなっても、ス入りが遅く、真っすぐでおいしい大根なので、畑に置いたまま食べたい分だけ収穫することができます。
タネまきの2週間以上前までに苦土石灰とよく腐熟した堆肥を全面に散布して深く(30~35cm)耕します。1週間前に化成肥料を施して再度耕します。根をスムーズに伸ばすために、石や雑草の根などを取り除きます。
畝間50cm、株間25cmに、深さ2~3cmほどの穴をあけ、1か所にタネを3~5粒ずつ点まきし、2~3cm程度の土をかけ軽く押さえます。
1回目の間引きは子葉が完全に開いたとき、形のよいものを残して3本立ちにし、2回目は本葉2~3枚のときに生育が中くらいのものを残して2本立ちにします。3回目は本葉5~7枚のとき、元気のよいものを残して1本立ちにします。
タネまき後、60日前後から収穫期になります。長さ37cm、太さ7.5cm、重さ1~2kgくらいを目安にします。大きくなってもス入りしにくいため、12月ごろまで、畑に置いたまま食べたい分だけ収穫することができます。
アブラナ科作物の連作や窒素過多を避けます。ネキリムシ、コナガ、アブラムシなどの防除を早めに行ないます。本葉1~2枚のころ、ダイコンシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の防除が大切です。また、アブラムシは葉に群生して生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除に努めます。根の表面に小さな病斑ができるのはセンチュウの寄生によるもので、マリーゴールドなどの忌避作物を栽培して防除します。