「ミニトマト 「キャロル7」の特徴や育て方のポイントをご紹介」
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高品質で房どりのできる省力ミニトマト |
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1. ToMV(Tm-2a型)、萎凋病(F:R-1,2)に抵抗性で、ネマトーダに耐虫性、斑点病、半身萎凋病にも強い複合耐病性ミニトマトです。
2. 花数が50~80の多花性で着果性にすぐれ、しかも房の先端まで着色しても裂果、落果することなく「房どり」も可能で、収穫幅が広いです。
3. 1果重10~20g程度、果形は豊円~腰高で、果色は光沢のある鮮紅色、糖度8~10度以上で甘み強く、果皮はやわらかく食味がよいです。
4. 草姿はごく小葉で摘葉作業が省力化でき、弱日照下でも光線が果実に十分当たるので、着色ムラがないです。また、高温期でも果皮の黄ばみは少なく、とくに果色が鮮やかとなります。
5. 本種には遺伝的に異形株が10%程度発生します。
6. 異形株は、苗(播種後30~40日)の時点で完全に見分けることが可能ですので、この時点で除くことを徹底します。
7. 異形株は、以下の特徴から、判別が可能です。
・非常に早生で、正常な苗よりも5~7日程度早く花芽が確認でき、花数も少ないです。
・苗のときにわき芽の出が早く、多いです。
・節間がつまり、葉の展開が早いです。
本種の裂果に強く、高温期ほど鮮明な色となる特性を生かす作型としては、高冷地夏秋栽培、ハウス抑制栽培など、高温期に収穫する作型が最適です。なお、促成栽培では、後半の草勢維持が難しくなり、肥大性、収穫性に欠けるので、周年栽培を行う場合は年2作(例:7月まき9~12月どり、12月まき3~6月どり)としたほうが収量、品質がより安定します。
pH6前後で、物理性にすぐれた無病のものを使用します。
根量の多い、子葉の大きな苗をつくります。
移植は本葉1.5枚ごろ(播種後10~20日)に行います。その後本葉5~6枚展開時までは夜間もポットの表面が若干湿っている程度に灌水し、その後は夕方ポットの表面が乾く程度まで徐々に灌水を控え、鉢広げも十分に行い、肥料切れのない、葉色の濃い充実した健苗に仕上げます。
圃場は水田化、太陽熱消毒などの基本的土壌改良をします。定植の1か月前には圃場にたっぷりと灌水し、適温となったら肥料分の少ない完熟した堆肥を十分施し、元肥を入れます。元肥は緩効性肥料を用い、10a当たり成分量で窒素8~10㎏、リン酸20~30㎏、カリ15㎏と少なめに施し、追肥主体とします。長段栽培でも、初期から太い樹をつくると果形が乱れるので、細目の樹を維持する栽培を行います。そのためにはまず、根張りをよくするように十分な土づくりをし、元肥よりも追肥に主体をおいた施肥をします。元肥が多すぎると、花数の異常な増加、果形がいびつになる、糖度の低下、収量の増減の波が大きくなる、などの問題が生じやすいので注意します。
本種はごく小葉であり、他品種より密植が可能なため、栽培密度は3.3㎡当り8~9本(株間30~35㎝)とします。定植は第2~3花開花ごろに行い、初期から過繁茂となるような若苗定植はさけ、抑えぎみに管理します。追肥は4段花房開花ごろから開始し、一回の施肥量は窒素成分量3㎏程度とし、遅れぎみとならないようこまめに施します。温度管理は、日中は普通のトマト栽培に準じます。
冬を越す作型(とくに長段栽培)の場合、ハウス内の最低気温を12℃以上に保ち、草勢の維持と着色の促進をはかります。また長段栽培を行う場合は、4~5段ごとに摘芯し、若いわき芽に切り替えることで、時々樹を休ませます。
花数の多い品種のため、着果が多すぎると、小玉化、草勢の低下、収量の波などの問題が生じます。よって、着果数は1花房当り40個程度に制限し、余分な花は蕾のうちに摘花・摘房した方が収量・品質が安定します。「キャロル7」の場合はこのことがとくに重要です。
土壌病害の発生する圃場では耐病性台木で回避します。また、葉かび病などの発生しやすい条件下では基本的な防除に努めます。
品目 | ミニトマト |
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原産地 | 中南米 |
科・属名 | ナス科トマト属 |
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