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サカタ交配

ダイコン 「夏秋自慢」

品目 ダイコン
原産地 地中海沿岸、華南高地、中央アジアなど諸説
科・属名 アブラナ科ダイコン属
受賞歴 第64回野菜・花き種苗改善審査会一等受賞 農林水産大臣賞受賞

耐病性と耐暑性を兼ね備え作業割れしにくい夏秋まき青首ダイコン

特性

1. 草姿は中葉でやや立性。
2. 萎黄病耐病性で、コブ症や横縞症などの病害に強い。
3. 高温期で問題となる黒芯症などの生理障害に強い。
4. 収穫作業時のひび割れが発生しにくい。
5. 夏ダイコンの中では、低温伸長性や肥大性がある。
6. 比較的、抽根部が短く曲がりにくい。
7. 収穫後の高温で問題となる青変症が発生しにくい。

適応性

温暖地(千葉基準)の8月中旬~9月上旬まき、10月中旬~11月上旬どり、暖地(三浦基準)の9月上旬~9月中下旬まき、11月上中旬~1月初旬どり、高冷地および冷涼地(北海道基準)の7月上旬~8月上旬まき、9月上旬~10月上中旬どりに適します。無理な早まきは高冷地・冷涼地では抽苔、温暖地・暖地では黒芯症などの原因になり、反対に遅まきは短根や生育遅延の原因となるので、作型図を参考に、栽培地ごとに適期をよく見極めるようにしましょう。

圃場準備・土づくり

播種前に、土壌条件のよい時にできるだけ深く細かく耕すことが重要です。土壌水分が多い状態でのロータリー耕耘(こううん)やマルチ張りは、土を締めて根が変形しやすいので避けます。施肥については、緩効性肥料の使用をおすすめします。前作の残肥を考慮する必要がありますが、肥料は10a当たり成分量で窒素5~8kg、リン酸15kg、カリ10kgを目安とします。地上部の生育がやや旺盛な品種のため、特に早まき栽培では元肥の肥効を抑え、葉を大きく作り過ぎないように注意してください。

播種

地上部の生育がやや旺盛な品種の為、過度の密植は避けます。地域や作型によって栽植密度は異なりますが、温暖地基準で条間50~60cm、株間23~25cmを標準とします。

病害虫防除

夏まきの栽培で一番問題になるのは内部の生理障害(赤芯症・黒芯症)です。これはホウ素欠乏による症状で、本品種は比較的強い品種ですが、条件によっては発症する可能性があります。ホウ素は土壌中ではホウ酸の形で存在し、雨によって流亡しやすいので注意します。また、生育中期~後期の高温や土壌のアルカリ化が発症を助長させます。ホウ素資材とともに過りん酸石灰を施用することが重要です。また病害では近年、黒斑細菌病や斑点細菌病、ワッカ症などの病害が産地で問題となってきており、生育初期からの定期的な殺菌剤防除を心掛けてください。その他、病虫害の発生が多くなる時期ですので、必ず生育初期からの予防的防除を行うようにします。

収穫

高温期での栽培となり、収穫が遅れると病害虫の被害や生理障害発症の可能性が高くなりますので適期収穫を心掛けてください。

作型図