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サカタ交配

キャベツ 「冬藍」

品目 キャベツ
原産地 ヨーロッパ
科・属名 アブラナ科アブラナ属
受賞歴 ●第53回全日本野菜審査会一等特別賞受賞 ●第65回全日本野菜審査会一等特別賞受賞

低温期に肥大する、おいしいキャベツ

特性

● 「新藍」より約10日遅い中晩生品種(定植後80〜90日)。
● ゴマ症などの生理障害に強く、球内部のアントシアンも発生しにくいため、低温期に栽培しやすい。萎黄病抵抗性、黒腐病耐病性。
● 「新藍」と同様に甘みがあり食味がよい。肉質はしっかりしていて、歯切れがよく、食感は滑らかでゴワゴワ感が少ない。
● 歩留まりよく、加工・業務用に適する。低温下でも肥大し、大玉での収穫が可能。玉ぞろいがよく、一斉収穫に適する。
● 高冷地の秋どり、一般地・暖地の冬どりに適する。

適応性

低温下でも肥大するので、高冷地・冷涼地の秋どり、一般地・暖地の冬どりに最も適します。高温期でも栽培可能ですが、草勢が強いので管理がやや大変です。

肥培管理

「新藍」と同様に、定植後の活着から外葉形成までをスムーズに進行させるのがポイントです。土質や気候により異なりますが、全成分量で10a当たり、窒素20~30kg、リン酸10~25kg、カリ20~30kgを標準とします。元肥をしっかりと効かせて、早い時期から大きさのそろった外葉をつくることにより、収穫時の玉ぞろいが格段によくなります。逆に生育初期の不ぞろいは生育後期まで影響するので注意します。また生育状況を見ながら適時追肥(1~2回)を行います。特に定植後に雨が続いて元肥が流亡してしまった場合は、追肥のタイミングを少し早め、後半の追肥の回数(もしくは量)を増やして調節します。

播種

品種に適した播種期を守ることが大切です。「新藍」を無理に長期間播種しないで、高温期栽培では「藍天」を、低温期栽培では「冬藍」を播種します。
一般地・暖地・夏まきでは、播種が高温期であるので、なるべく涼しい時間帯(朝か夕方)に播種・灌水を行い、子葉が展開するまでの期間は、日中にネットや新聞紙で遮光して温度が上がりすぎないようにすると、発芽のそろいがよくなります。

育苗・育苗管理

本葉が展開してからは水をやりすぎないようにして、苗床の風通しをよくし、しっかりとした苗を育てるように心がけます。徒長苗は立ち枯れの原因となるので注意します。

定植および定植後の管理

畑では無理な密植は避け、条間60cm、株間35㎝(5,200株/10a)程度で定植します。加工・業務用として2~3kgの大玉で収穫する場合は、条間65㎝、株間40㎝(4,200株/10a)程度に広げて、しっかりと大きな外葉を作ることにより肥大力をアップさせます。老化苗での定植は活着遅れの原因となるので、苗がトレーから抜けるようになったら、根の先端が白いうちに(茶色くなる前に)定植し、定植後3~4日は畑が極端に乾かないように注意します。

病害虫防除

根こぶ病に耐病性はありません。根こぶ病が問題となる地域では活着促進資材の使用をおすすめします。

収穫

「冬藍」は、「新藍」と同様に球の形ができた後に内側から外枠を満たすように肥大充実が進行します。玉の内部がしっかりと詰まってきたら収穫適期です。収穫遅れは輸送中の裂球や品質低下の原因となります。消費者の方々に、本来の性質である「おいしいキャベツ」を味わっていただくためにも、適期収穫を心がけましょう。

作型図