History トルコギキョウの歴史

トルコギキョウ50年の歴史

50年以上もの間、常に進化を遂げ、さまざまなシーンで愛されているトルコギキョウ。
サカタのタネでの育種開始から今までの歴史をご紹介いたします。

1970

サカタのタネでは、1970年代からトルコギキョウの育種をスタートしました。
1981年には世界初の一代交配(F1)品種「紫の峰」を発表。それまで鉢物需要が主だったトルコギキョウに切り花としての価値が見いだされ、育種が本格化しました。
F1化によって花色や開花期のばらつき、草姿の乱れなどが解消されトルコギキョウの栽培面積はここから急速に増加します。

紫の峰

1980

1980年代、当社が新たに取り組んだのが現在主流となっている『八重咲き品種』の開発です。1988年にはついに八重咲き率100%の「華」シリーズを開発しました。

浜の華
浜の華
春の華
春の華
青の華
青の華
雪の華
雪の華

さらに1989年八重咲き品種「キング」シリーズを発表。同時に爆発的な人気を得て、1990年に大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会(大阪花博)」では、純白品種の「キング オブ スノー」がグランプリを受賞しました。

キングオブスノー

1990

1992年には、初めてのイエロー系品種として「あずまの調」を開発。翌年には、当時難しいとされていたアプリコット色の「あずまの凪」を発表し話題を集めました。1996年に、待望のグリーン系品種として初めて「あずまの萌黄」が誕生しました。

あずまの調
あずまの調
あずまの凪
あずまの凪
あずまの萌黄
あずまの萌黄

2000

2002年発表の小輪八重咲き品種「ピッコローサ スノー」は、バラに見まがうほど整った花形をしており、花持ちがよく冠婚葬祭から家庭での普段使いまで幅広いニーズに応える人気品種となりました。

ピッコローサ スノー
ピッコローサ スノー
まほろば シリーズ
まほろば シリーズ
ブルー ピコティー
ブルー ピコティー

さらにカーネーションのような細かいフリルが花弁の縁に付いたフリンジ咲き品種「まほろば」シリーズが登場し、トルコギキョウの花形はいっそう多様性を増していきます。

エクローサピンク
エクローサ
ピンク
エクローサイエロー
エクローサ
イエロー
エクローサグリーン
エクローサ
グリーン
エクローサリラ
エクローサ
リラ
エクローサブルー
エクローサ
ブルー
エクローサホワイト
エクローサ
ホワイト
エクローサピンクフラッシュ
エクローサ
ピンクフラッシュ
エクローサブルーフラッシュ
エクローサ
ブルーフラッシュ

そして2003年、究極のバラ咲き品種として、新たに「ロジーナ」シリーズを発表。八重咲きの花形を限りなくバラの花形に近づけた当社の自信作で、バラを意味するイタリア語のローザから転じて、女性の愛称として親しまれている「ロジーナ」という名前にふさわしい、エレガントな花形と色調です。当社の育種技術の枠を集結させた「ロジーナ」シリーズの育成に至るコンセプトは、グッドデザイン賞でも高く評価され、2005年に同賞を受賞しました。

ロジーナ® ブルー
ロジーナ® ブルー
アンバー ブラウン
アンバー ブラウン
アンバー パープル
アンバー パープル

2006年には個人育種家 佐瀬 昇氏との共同開発により「アンバー」シリーズを発表。
これまでにない独特のツヤを持つトルコギキョウとして一世を風靡しました。

2009年には大輪フリンジ咲きの「ボヤージュ」シリーズを発表。
豪華で存在感のある花でブライダルシーンに浸透していきます。

ボヤージュ® ホワイト
ボヤージュ® ホワイト
ボヤージュ® グリーン
ボヤージュ® グリーン
ボヤージュ®イエロー
ボヤージュ®イエロー

2010年には純白大輪の「レイナ ホワイト」を発表。「キング オブ スノー」と対になる品種として市場評価が高く、多くのファンを魅了しています。

レイナ ホワイト

日本フラワービジネス大賞2013
(育種・生産部門)を受賞

花の産業において活躍した個人や企業、団体などに贈られる「日本フラワービジネス大賞 2013」の大賞(育種・生産部門)を受賞しました。
当社が、トルコギキョウの育種開発と国内外への普及に先駆的な役割を果たしたことが高く評価されました。

授賞式の様子
フルフル® バイオレット
冬のマリア

あわせて「フルフル バイオレット」が、ベストフラワー(優秀賞)、ブリーディング特別賞2部門を受賞。また、「冬のマリア」がモニター特別賞(秋)を受賞しました。

50年間で一重咲きからバラ咲きへ、そしてカラーバリエーションと花形が充実したトルコギキョウ。
現在では名実ともに切り花を代表する花へと進化を遂げました。今後もさまざまな品種を開発し、トルコギキョウを皆さまに愛される花にしていきたいと考えます。