サンパチェンスは、暑さに強いことが大きな特長です。
しかし、近年の日本の猛暑はその強さをも上回るほど過酷になっています。
そのため、サンパチェンスをより健やかに、美しく育てるためには、ちょっとした工夫が欠かせません。
栽培の基本
苗の植え付け
準備するもの
仮植え
- 直径15~18cm鉢
- 市販の草花用の土(元肥入りのものが便利です)
本植え(大きな鉢や地面に植えるとき)
- 直径30cm以上の大きめの鉢(黒い鉢は暑くなりやすいので避けましょう)
- 草花用の土(元肥入り)と鉢底石
- 肥料(草花用の固形肥料や液体肥料)
- 地植えの場合は、腐葉土や堆肥も用意しましょう
栽培手順
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サンパチェンスを育てる
場所を決める- 風通しのよい屋外の日なた、または、半日陰に適します。
- 真夏の猛暑時(7~8月、最高気温が35℃以上)は半日陰になる場所が、より安全です。
※半日陰とは、「1日に3~4時間の日当たり」、または、「木漏れ日程度の日当たり」 - 生育に適した温度は15~30℃です。サンパチェンスは寒さが苦手。最低気温が10℃以下になると弱ってしまうので、春先のまだ寒い時期は防寒が必要です。
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苗の植え付け(仮植え)
【最初から大きな鉢や地面に植えるより、仮植えすることで、健全に育ちやすくなります】
- 苗はできるだけ早く直径15~18cmの鉢に植え付けます。ポットから抜き、根は崩さずに植えます。
- 植え付け時は、鉢の底から流れるくらい、たっぷりと水をやります。屋外の日当たりか半日陰で管理します。
- 最低気温が15℃を下回る日は、室内で防寒すると安全です。
- 水やりは、土の表面が乾くのを確かめてから、たっぷりと。生育初期は水のやり過ぎに注意します。
- 1カ月~1カ月半後、株が鉢を覆うくらいに育ったら、本植えに進みます。
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本植え(大きな鉢や地面に植える)
【鉢植えの場合】
- 鉢に鉢底石を敷き、培養土を入れます。
- 仮植えの鉢からそっと苗を抜き、根は崩さずに植えます。
- 植え付け後は、鉢の底から流れるくらい、たっぷりと水をやります。
- 屋外の日当たりか半日陰で管理します。
【地植えの場合】
- 基本の土づくりとして、腐葉土か堆肥と元肥(草花用の固形肥料)を混ぜてよく耕します。
- 仮植えの鉢からそっと苗を抜き、根は崩さずに植えます。株と株の間は60cmくらい離します。
- 植え付け時は根と土が馴染むように、たっぷりと水をやります。
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水やり方法
【鉢植えの場合(仮植え、本植えとも)】
- 植え付けから生育初期は、まだ根が張っていないため水を吸う力が弱く、土が乾きにくいです。
- 土がずっと湿ったままだと根が酸欠になり、根腐れや生育不良の原因になります。
- 必ず土の乾き具合を確認し、土の表面が乾いていたら、たっぷりと水をやります。基本は午前中です。
- 鉢土に根が張り、茎葉が茂ってくると、よく乾きます。乾きすぎてしおれないよう注意します。
- 夏の晴天時はほぼ毎日、よく乾くようなら夕方にも水やりが必要なこともあります。
【地植えの場合】
- 植え付け後、根がしっかり張るまでの約2週間は、土の表面が乾いていたら、たっぷりと水をやります。
- その後、梅雨明けまでは雨まかせとします。暑さが一段落した秋も同様です。
- 株が活着した後は、目安として1週間、まとまった雨が降らなければ、水をやります。
- 真夏は毎日、乾き具合を確認し、土の表面が乾いていたら、鉢植え同様に水をやります。
お世話のポイント

肥料
- 植えて1カ月後から、月に1回くらい固形肥料を置きます。
- 植えて2週間後からは、7~10日に1回くらい液体肥料を薄めてあげると元気に育ちます。

花がら摘み
- 咲き終わった花はこまめに取りましょう。そのままにすると株が弱ります。
- 花首を横に倒すと簡単に取れます。茎を折らないように注意してください。

ここがポイント!
- 苗がまだ小さいうちは、過湿にならないことが重要。水のやり過ぎに注意!
- 咲き終わった花がらはこまめに摘み取る(株が弱るのを防ぐ)。
- 葉水、花の上から水をあげてもOK。ハダニ防止になる。
栽培方法
サンパチェンスの育て方をご紹介します。
ご家庭での鉢植えや花壇でのガーデニングはもちろん、公園や植物園の植栽など、さまざまな用途で活躍します。しかしながら、近年の日本の猛暑はその耐性を超えるほど過酷になっています。栽培管理のポイントをおさえることで、サンパチェンスは夏を乗り越えます。
栽培管理のポイントは4つ!それぞれを詳しくご案内します!
1. 仮植え
根を充実させるために、鉢植えでも地植えでもまずは15~18cm鉢に仮植えを!
最初から大きな鉢や地面に植えるより、仮植えすることで、健全に育ちやすくなります。苗を大きな鉢や地面に直接、定植することもできますが、その場合、生育初期の水分や温度管理が難しいです。苗を入手したら、できるだけ早く、直径15~18cmの鉢に植え付けてください。ポットから抜き、根鉢は崩さずに植え付けます。ポット植えのままだと根詰まりをおこし、その後の生育が悪くなります。
- 風通しのよい屋外の日なた、または、半日陰に適します。
- 真夏の猛暑時(7~8月、最高気温が35℃以上)は半日陰になる場所が、より安全です。
※半日陰とは、「1日に3~4時間の日当たり」、または、「木漏れ日程度の日当たり」 - 生育に適した温度は15~30℃です。サンパチェンスは寒さが苦手。最低気温が10℃以下になると弱ってしまうので、春先のまだ寒い時期は防寒が必要です。
サンパチェンスを大きく育てるコツ
鉢のサイズ、形状と色
いきなり大きな鉢に植えず、最初は直径15~18cmの鉢に植え、株が鉢を覆うくらいいっぱいに育ったら(植え付けから1カ月程度)直径30~36cmの鉢に植え替えることをおすすめします。鉢は深さのあるものが適します。底面給水鉢は夏の水やりが軽減できますが、植え付け直後の過湿に注意が必要です。強い日差しの下で栽培する場合、鉢の色は黒よりも白や薄い色の方が鉢の中の温度が上がりにくく、高温時の根傷みを防ぎやすいです。

購入後すぐ
直径15~18cmの鉢に植え替えます。

植え替え
鉢いっぱいに株が育ったら直径30~36cmの鉢に植え替えます。

1カ月後
植え替えからわずか1カ月でどんどん大きくなり、蕾もたくさん付いてきます。

2カ月後
こんもりとした草姿になり次々と花を咲かせながら、株もどんどん成長します。
春先は管理に注意して、しっかりと根を張らせることが大切です。
サンパチェンスは寒さに弱く、生育に適した温度は15~30℃です。温度が低いと苗が寒がり、根の生育が止まってしまいます。特に10℃を下回るとダメージが大きくなります。4~5月は、最低気温が15℃を下回ることがあるので、根が生育できる温度を保つよう注意が必要です。鉢植えの場合は、夜、室内に取り込みます。地植えの場合は、マルチやホットキャップを利用して防寒対策をします。また、水やりは、根を冷やさないように「くみ置きの水を使う」など水温に気を付けます。
2. 定植
【地植え(花壇植え)の場合】

日なた~半日陰で水持ちと水はけ、風通しのよい場所に適します。ただし、真夏の猛暑時(最高気温35℃以上)のしおれ対策として、半日陰(※)になる場所がより安全です。植え付けをする前に、深さ約30cmまでよく耕します。土壌改良材(腐葉土か完熟堆肥)を適量と元肥(草花用の配合肥料)を規定量、施してよく混ぜ合わせておきます。仮植えの鉢(またはポット)からそっと抜き、根鉢を崩さないで植え付けます。根鉢の上面と土の表面が同じ高さになるように植え付け、平らにならします。株間はサンパチェンスが約60cm、サンパティオは約40cm程度とします。土を落ち着かせて株がぐらぐらしないように、たっぷりと水やりします。一日中日陰になるところでは花が咲きにくくなります。※真夏の猛暑時(最高気温35℃前後)は半日陰(※)になる場所が安全です。
※半日陰とは:1日3~4時間の日当たり(午後より午前中に当たるほうがよい)、または木漏れ日程度日当り
【鉢植えの場合】

鉢は直径30~35cmで深さのあるものが適します。底面給水鉢は夏の水やりが軽減できますが、植え付け直後の過湿に注意が必要です。強い日差しの下で栽培する場合、鉢の色は黒よりも白や薄い色の方が鉢の中の温度が上がりにくく、高温時の根傷みを防ぎやすいです。
「花三昧®」などの「草花用の培養土」、または「赤玉土(小粒)5:腐葉土2:完熟堆肥3の割合で混ぜた土に元肥(草花用の配合肥料)を規定量、混ぜ合わせた用土」を用います。「花三昧®」や「草花用の培養土」であれば肥料が含まれていますので、さらに元肥を入れる必要はありません。仮植の鉢(またはポット)からそっと抜き、根鉢を崩さないで植え付けます。根鉢の上面が鉢(プランター)の土と同じ高さになるようにし、平らにならします。
※「花三昧®」はサカタのタネのオンラインショップでご購入いただけます。
3. 水やり
乾き具合を確かめて、適切な水やりを
【鉢植えの場合】
梅雨時までと秋

仮植え、本植え (定植)とも、植え付けから2週間くらいの間は、過湿に注意します。毎日、午前中に乾き具合を確認します。用土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をやります。用土の表面が乾いていなければ、その日は水やりをしません。午後は用土の表面が乾いても、株がしおれない程度に鉢土の水分があれば、翌朝の水やりとします。
真夏

仮植え、本植え (定植)とも、植え付けから約2週間を経て、茎葉が順調に成長すると、鉢土がよく乾くようになります。午前中に用土の表面が乾いていたら、たっぷりと水をやります。晴天時には、ほぼ毎日の水やりと、朝夕1日2回の水やりが必要になることもあります。日中に鉢土が乾き、葉が軽くしおれるようであれば、夕方にもたっぷりと水をやってください。
水やりは株元にしっかりかけることが基本です。初夏から秋までは、葉水が効果的です。葉からの激しい蒸散を抑え、ハダニ、ホコリダニの予防にもなります。株元だけでなくハス口を使い、茎葉の表裏に水をかけるようにします。水圧が強すぎなければ、花の上から水をかけても大丈夫です。
【地植え(花壇植え)の場合】
活着するまで

植え付け後、根付くまでの約2週間は、土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水をやります。活着した後、梅雨時まで、基本は雨に任せます。暑さが一段落した秋も同様です。ただし目安として1週間、まとまった降雨がなければ、たっぷりと水やりします。
生育初期は過湿に弱いので、乾き具合を確かめて、メリハリのある水をやります。
活着してから

真夏(最高気温30℃以上)の水やりは、栽培地の日当たりと土の状態によります。日当たりがよく、真夏の日中晴天時にサンパチェンスがしおれる環境では、鉢植えに準じた水やりが必要です。毎朝、乾き具合を確認し、土の表面が乾いていたら、たっぷりと水やりします。乾燥が激しければ夕方にも水やりが必要になります。葉水が効果的なので、株元だけでなく、ハス口を使い、茎葉の表裏に水をかけるようにします。一般的な草花は花に水がかかるのを嫌いますが、サンパチェンスは花にも水をかけたほうが元気に育ちます。
4. 肥料・花がら摘み
定期的に追肥を施します

鉢植え(仮植えを含む)、地植え(花壇植え)、ともに、植え付け2週間後から、7~10日に1回の目安で、草花用の液体肥料(ネイチャーエイドなど)を規定倍率に薄めて施します。併せて植え付け1カ月後から月に1回程度、草花の追肥に使える粒状または固形の肥料を規定量、置き肥します。
花がら摘み、3つの理由

サンパチェンスは新芽を伸ばしながらその先に新しい蕾をつけ、咲き終わった花を隠す「セルフクリーニング」の性質があります。ですが花がらをそのままにしておくと、株が弱る原因になります。
- 茎葉の上に落ちて貼り付いた花弁は美観を損ねます。
- 多湿時にはカビが生え、灰色カビ病に進行することもあります。
- 毎日こまめに行うことで、株の状態を観察し、病害虫などの早期発見に繋がります。
蕾摘み~花を一度にたくさん咲かせるためのひと工夫~

気温が高くなる6月下旬~8月中旬に蕾摘みを行うと、株がまとまり枝数も増えて見事な花を楽しむことができます。なお、蕾が固いときは、無理して摘み取らないでください。蕾の付く茎の先端は、サンパチェンスにとって大切な部位なので、傷付けないように注意してください。
※花が順調に咲いている場合は、蕾摘みをしなくても大丈夫です。

現在咲いている花と、大小の蕾を全て丁寧に摘み取ります(花首を横に倒すと簡単に取れます)。茎の先端を折らないように注意して行います。

全て摘み終わったら液肥(成分の目安チッ素5:リン酸10:カリ5)を規定倍率に希釈し、たっぷり施します。

その後も1週間に1回のペースで液肥を施します。順調に生育すると2~3週間後から花が咲き始めます。

摘み取り後、約1カ月で見事な開花を楽しめます(※栽培環境・摘み取り時期によって結果が異なる場合があります)。
病気や虫に注意
環境条件を整え
防除に努めましょう
アブラムシ、ハダニやホコリダニに注意します。通風と採光をはかるなど、環境条件を整え防除に努めます。
また、薬をかける場合は咲いている花を摘んで、葉の裏までまんべんなく薬がかかるようにすると効果的です。
アブラムシ
原因と対策
アブラムシは3~11月のほぼ一年中発生します。他の植物から羽のある成虫が飛来して寄生、増殖します。見つけたらすぐにベニカXネクストスプレー等で防除します。
ホコリダニ
原因と対策
ホコリダニはハダニと同じような増殖方法で短期間で大量に発生します。また、ハダニより小さく、肉眼で確認することは困難です。被害が広がると葉が光沢を帯び葉がねじれたり巻いたりします。さらに被害が進むと芯止まりになり花が咲かなくなります。対策としてホコリダニは水を嫌うので、水やりの際、根元だけではなく、株全体に水をかけるようにします。
バッタ類
原因と対策
バッタは主に5~10月に発生し葉や茎を食害します。見つけたら捕殺するか、スミチオン乳剤等で防除します。
灰色カビ病
原因と対策
茎葉が溶けるように腐り、さらに病気が進行すると灰色のカビに覆われます。花では始め、花弁に水滴がにじんだ様な跡がつき、色のついた花では白い斑点が多数生じます。病気が進行すると花が褐色になり腐ってきて、やがて灰色のカビに覆われます。湿度を好むので水のやり過ぎに注意し、なるべく風通しをよくして栽培します。枯れた部分にも病原菌が残っているので、なるべく取り除きます。発病初期の斑点を確認したらベニカXファインスプレー等で防除します。
ハダニ
原因と対策
ハダニは葉の裏に寄生して栄養を吸汁し、葉にヤスリがかかったような小さな白斑が点々とできてかすり状になります。被害が広がると白い傷はどんどん広がり、そのまま放置すると、葉が黄化したり枯れたりします。主に3~10月に発生し、高温になる夏場にピークを迎えます。雌1匹あたり50~100個ほどの卵を産み、10日ほどで成虫になり、さらに交尾をした雌が産む卵からは雌雄両方、交尾をしていない雌が産む卵からは雄のみが生まれるなど、交尾の有無にかかわらず次世代が発生するため短期間で急増します。
見つけたら、ベニカXファインスプレー等で防除します。バロックフロアブルはハダニの発生初期の卵及び幼若虫に対し優れた効果を示します。しかも残効性に優れるためハダニの繁殖を長期間抑制します。
コガネムシ類
原因と対策
コガネムシ類は成虫が主に7~9月ごろに葉や花を食害します。見つけたら捕殺します。触ろうとすると、ころっと落ちて死んだふりをした後に再び食害を起こすので、確実に捕殺しましょう。
成虫が卵を産み付けると、幼虫が根を食い荒らしますので、成虫を早めに確実に捕殺します。
立ち枯れ症状
原因と対策
株全体の生育が悪くなり、日中はしおれるようになります。病気が進行すると下葉から黄色くなり、やがて株全体が立ち枯れ症状を起こします。発生したら治療は困難なので、原因の一つである「立枯病」防除のため、オーソサイド80を散布して予防に努めてください。高温多湿で多発しますので株間や株元を蒸れないように保つことも有効です。
薬剤の使用についての注意事項
薬剤の使用に際しては、必ず商品の説明書をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。適用病害虫名・対象作物名については、メーカーのホームページをご参照ください。または、お問い合わせください。
編集協力:KINCHO園芸株式会社 https://www.kincho-engei.co.jp
サンパチェンスご購入方法
お取扱店舗
全国のホームセンター、園芸店で購入いただけます。お取扱店は以下よりご確認いただけます。
サカタのタネオンラインショップ
総合カタログ掲載商品など約5000点の商品の中からご予約・ご購入いただけます。
※サンパチェンスのお申込期間は毎年11月下旬~5月下旬ごろまでになります。
総合園芸カタログ家庭園芸
カタログ 無料進呈中! お好きな時にカタログでゆっくり商品をお選びいただけます。
※カタログ内のサンパチェンスのお申込期間は毎年11月下旬~5月下旬ごろまでになります。

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