栽培方法

植え付け

日なた・半日陰の場所を選び、早めに植え付けます

サンパチェンスの植え付け時期
ポット植えのままだと根詰まりをおこし、その後の生育が悪くなります。やさしく根をほぐしてから早めに植え付けます。
屋外の日当たりのよい場所か、半日陰になるところで育てます。一日中日陰になるところだと花が咲きにくくなります。

サンパチェンスを大きく育てるコツ

初期生育が重要
サンパチェンスを大きく育てるには、初期生育が最も重要といっても過言ではありません。初期の根張りが重要です。購入されたら、ポットのまま置かず、早めに植え付け、下記のポイントを押さえて大きく育ててお楽しみください。 また、4〜5月は夜の温度が低い時期です。サンパチェンスは熱帯の植物のため寒さに弱く、まだ苗が小さいとき、最低気温が10℃を切るようであれば、水やりを控えめにして日当たりのよい場所に置いて、しっかり根を張らせることが大切です。

■鉢植えの場合(30cm鉢に1株が目安です)

鉢底に鉢底土などを敷いて、『サンパチェンスの土』または、『市販の園芸用培養土』などを用いて、水はけよく植え付けます。

※『サンパチェンスの土』『市販の園芸用培養土』はサカタのタネのオンラインショップでご購入いただけます。詳細はこちら

■庭植えの場合

水はけと風通しのよい場所に、完熟堆肥や腐葉土など適量混和して、株間を60cm以上とって植え付けます。

サンパチェンスを大きく育てるコツ

鉢のサイズ
いきなり大きな鉢に植えず、最初は5~6号鉢に植え、ある程度根が回ってきたところ(植え付けから1カ月程度)で徐々に大きな鉢に植え替えていくと、大きく育ちやすくなります。最終的には10号以上の鉢で育てることをおすすめします。

水やり

サンパチェンスは水が大好きです

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら十分に水やりをします。庭植えは植え付け後2週間は、土の表面が乾いてきたら水やりをします。 苗がまだ小さいうちは、鉢底から水が出るほどたっぷりやらないで、湿る程度から成長に応じて徐々に多くしていくのがポイントです。
葉にも時々水をかけます

サンパチェンスを大きく育てるコツ

水のやりすぎ注意
サンパチェンスは水が大好き!…ですが、根がしっかり張るまでは水のやりすぎに注意が必要です。根がしっかり張る前に水をやりすぎると、根が冷えてしまい、生育初期の根張りに悪影響を与えます。「土の表面が乾いてきたら」を念頭に、植え付け後の水のやり過ぎには特に注意します。

サンパチェンスの水やりをラクに!

サンパチェンスは大きくなり、また夏が近づくにつれて多くの水を必要とする植物です。そこで、『貯水(底面給水)機能付きの鉢』や『水辺のコンテナ』を使うことで、水やりの手間を軽減できます。

■水辺のコンテナとは?
『水辺のコンテナ』は、下段のコンテナに貯めた水を給水シートを通じて上段のコンテナに吸い上げる設計のコンテナです。

給水シートを通じて常に適切な量の水が供給されますので、水やりの手間が軽減されるだけでなく、土の量も多いのでサンパチェンス栽培にうってつけです。全国の公園などの植栽としても用いられており、置くだけでご家庭の玄関やお庭を彩ります(サンパチェンスの後はパンジーやプリムラなど冬から春の植物でも利用できます)。

コンテナの周りを防水クロスで囲むと、お洒落にコンテナを隠すことができます。また、季節ごとに取り替えることでイメージチェンジができ、より楽しめます。
※『水辺のコンテナ』にはサンパチェンス2、3株を植え付けて育てます。

『水辺のコンテナ』は、園芸通信オンラインショップで取り扱っております。

肥料

定期的に追肥を行います

大きく育つので、春から秋まで定期的に追肥を施してください。 追肥は1カ月に1回程度、置き肥します。あわせて春〜秋の成長期に7〜10日に1回程度、液肥(1,000〜2,000倍液)を水やり代わりに施します。株の成長に応じて初期は少なめ、徐々に多く与えるようにします。

サンパチェンスを大きく育てるコツ

肥料を切らさない
肥料を切らさないことがとても重要です。ただ、植え付け直後は根が張っておらず肥料分を吸収しにくいので、植え付け1~2週間後から置き肥を開始し、1カ月に一度程度、規定量を施します。施す肥料は、草花用の緩効性肥料を用います。速効性のものはサンパチェンスの根を傷めてしまう危険性があるので、施用を避けます。

花がら・蕾摘み

花がら摘みはこまめに!

咲き終わった花は花茎の根元からつまむようにして、こまめに摘み取ります。
そうすることにより、次々と花が咲いてきます。

サンパチェンスを大きく育てるコツ

増し土でさらに大きく
サンパチェンスを鉢で育てていると、水やりのたびに土が鉢から流れ出たり、徐々に土が減っていくことがあります。植え付けて数カ月経ったころ、鉢の中の土が減っているようでしたら、減った分くらいの土を足しましょう。土を足すことでより根が張り、大きく育ちやすくなります。

蕾摘み ~花をたくさん咲かせるためのひと工夫~

気温が高くなる6月下旬~8月中旬ごろに蕾摘みを行うと、株がまとまり枝数も増えて見事な花を楽しむことができます。

現在咲いている花から小さい蕾までを全て丁寧に摘み取ります(花首を横に倒すと簡単に取れます)。
芽の先端を折らないように注意して行います。
全て摘み終わったら液肥 (成分の目安 チッ素5:リン酸10:カリ5)を規定倍率に希釈したっぷり施します。
その後も1週間に1回のペースで液肥を施すと、早い場合には摘み取り後、約2週間ごろから花が再び咲き始めます。
摘み取り後、約1カ月後には見事な開花を楽しめます
(※栽培環境・摘み取り時期によって結果が異なる場合があります)。

切り戻し

切り戻しをしてさらに美しく

伸び過ぎてバランスが悪くなったら、枝先から1/3〜1/2を目安に切り戻してください。株の姿がよくなり、再び花が咲きます。5月植えの場合、7月中旬ごろが切り戻しの目安です(温暖地の場合の目安) 。
切り戻しについて詳しくはこちら
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サンパチェンスの切り戻し

サンパチェンスは、7月中旬に切り戻しをして株につかの間の休息を与えることで、秋(9~11月)にも美しい花を楽しむことができます。また、わき芽が出ている節の上にハサミを入れることで、切り戻す前よりもさらにボリュームアップした株になります。特に生育旺盛な「ぐんぐん」シリーズの草姿が乱れてきたときに効果的です。

切り戻し時期の目安は7月中旬です。できれば8月10日までには切り戻しをします(5月植え、温暖地の場合)。
ハサミは切る前にアルコールでふいて消毒します(病気の感染を防ぎます)。切る枝の先端を片手で持ちながら、ハサミを入れていきます。
枝の長さの半分くらいのところにハサミを入れます。
わき芽が出ている節の上を切るとボリュームアップします。
切り戻した後も、秋に向けて力を蓄えるため、月に2〜3回液肥を施します。また、切り戻し後の水やりは加湿ぎみになり、根腐れの原因になりますので注意します。土の表面が乾いたら水やりするのがポイントです。

病気・害虫

環境条件を整え防除に努めましょう

スリップスやアブラムシ、ハダニやホコリダニに注意します。通風と採光をはかるなど、環境条件を整え防除に努めます。また、薬をかける場合は咲いている花を摘んで、葉の裏までまんべんなく薬がかかるようにすると効果的です。

アブラムシ
ベニカXファインスプレー
原因と対策

アブラムシは3~11月のほぼ一年中発生します。他の植物から羽のある成虫が飛来して寄生、増殖します。見つけたらすぐにベニカXファインスプレー等で防除します。

ホコリダニ
原因と対策

ホコリダニはハダニと同じような増殖方法で短期間で大量に発生します。また、ハダニより小さく、肉眼で確認することは困難です。対策としてホコリダニは水を嫌うので、水やりの際、根元だけではなく、株全体に水をかけるようにします。

コガネムシ類
原因と対策

コガネムシ類は成虫が主に7~9月ごろに葉や花を食害します。見つけたら捕殺します。触ろうとすると、ころっと落ちて死んだふりをした後に再び食害を起こすので、確実に捕殺しましょう。

スズメガ類
原因と対策

スズメガ(セスジスズメガ等)の幼虫はインパチェンス類の葉も食べます。早めに見つけて薬散で退治するか、捕殺します。成長すると食欲旺盛で食害がひどくなるので注意します(幼虫の年齢(幼齢)により体の模様が変わります)。

カイガラムシ
カイガラムシエアゾール
原因と対策

カイガラムシは、ほぼ1年を通して発生します。特に風通しが悪いと発生しやすくなるので注意します。殻を作る前の幼虫は薬剤が効きやすいのですが、成虫になると固い殻に覆われ薬剤が効きにくくなるので、ブラシ等でこすり落とします。
カイガラムシの排泄物で、すす病等を併発することがあるので、早めの対処が大切です。対策として、幼虫のうちにカイガラムシエアゾール等で防除します。

ハダニ
ベニカXファインスプレー
原因と対策

ハダニは主に3~10月に発生し、高温になる夏場にピークを迎えます。雌1匹あたり50~100個ほどの卵を産み、10日ほどで成虫になり、また次の卵を産みます。さらに交尾をした雌が産む卵からは雌雄両方、交尾をしていない雌が産む卵からは雄のみが生まれるなど、交尾の有無にかかわらず次世代が発生するため短期間で急増します。対策として、ベニカXファインスプレー等で防除します。

バッタ類
スミチオン乳剤
原因と対策

バッタは主に5~10月に発生し葉や茎を食害します。見つけたら捕殺するか、スミチオン乳剤等で防除します。

薬剤の使用についての注意事項
薬剤の使用に際しては、必ず商品の説明書をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
適用病害虫名・対象作物名については、メーカーのホームページをご参照ください。または、お問い合わせください。
編集協力:住友化学園芸株式会社
http://www.sc-engei.co.jp/

花育

植物の育ち方を学ぼう!

現在、中学校・小学校では「花育」※を積極的に取り入れ、子どもたちが植物にふれあえる場を増やしています。サンパチェンスは、「花育」と「植物の育ち方」両方を学べる教材として向いている植物です。成長が早く、丈夫なので子どもたちでも育てられます。苗木から大きく成長し花をつけるようすを2~3カ月の間で実感できます。植物の育ち方に自然と興味を持ってもらうことができます。現在、小学校の理科「植物の育て方」の教材としてはホウセンカがおもに使われていますが、サンパチェンスを使った場合にどのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。

※「花育」とは花や緑に親しみ・育てる機会を通して、子どもたちにやさしさや美しさを感じる気持ちを育む活動です
(農林水産省ホームページより引用)。

サンパチェンスのメリット

サンパチェンスを育てよう!

サンパチェンスは、太陽と水が大好き。
水やりに気を付ければ、誰にでも簡単に育てられます。
生徒と一緒に育ててみてはいかがでしょうか?

理科の教材や自由研究に!

蒸散実験をしよう!

サンパチェンスにビニール袋をかけます。
20分ほどで、水の蒸散を確認できます。
40分後には、ビニール袋の内側に水滴を確認できます。

花と葉の細胞を観察してみよう!

花弁の観察

花弁を上から顕微鏡で観察すると・・・
(透過照明を強めにします)。
花色によってカラフルな世界が広がります。
かみそりで薄く切り横断面を見ると細胞の形や並び方など、興味深い世界を観察できます。

葉裏の観察

葉を斜めに引き裂いて葉裏の表皮を取り出します(乾かさないように濡らすとよい)。
ジグソーパズルのような色素細胞が印象的。
横断面を見ると細胞が層をなしている姿も観察できます。
気孔細胞の観察もできます。数や大きさを測ってみましょう。

また、緑のカーテンと組み合わせて、遮光効果や冷却効果で教室の温度が変化するのを観察することができます。
緑のカーテン+サンパチェンスの紹介はこちら