特長
真夏のアスターの栽培で問題となるフザリウムの耐病性品種。株元から中位節にかけての分枝力に優れ、側枝と主枝の開花がそろい、ボリュームのある切り花になります。根張りがよく、移植しても草丈が伸びます。性質が強いため、促成、抑制栽培も容易で、電照栽培で様々な作型での出荷が可能です。強光線下でも退色しない花色です。花径約5cm。
作型
春まき盆出荷が基準です。施設内栽培または、夏季は雨よけ露地栽培です。
播種
切り花では周年栽培が可能です。秋~春が一般的です。
発芽適温20℃前後、発芽日数7日。
一般草花用培養土、または消毒済み用土に土壌改良剤を加え、よくなじませた保水、排水性よく活性力のある培養土を使用します。
覆土が必要です。
育苗
生育適温20℃前後。
一般草花用培養土、または消毒済み用土に土壌改良剤を加え、よくなじませた保水、排水性よく活性力のある培養土を使用します。
定植
無摘芯栽培で、12cm×12cm程度の株間が標準です。
培養土
定植床には完熟堆肥などの有機質を入れ土壌消毒が理想で、土壌改良剤を加え、よくなじませた保水、排水性よく活性力のある培養土を使用します。
肥料
前作の肥料残効量を考慮し、EC0.5を目安とします。
基肥を主体とし、標準施肥量N,P,K各1kg/a内外です。
多肥栽培では葉がしげり、草姿が乱れやすいので注意してください。
株の状態で判断し、「サカタマモル 鉄力あくあ®F10」「サカタマモル ネイチャーエイド」「サカタマモル ホストップ」などの液肥でコントロールしてください。
栽培
無摘芯栽培による1本切りが基本です。
発芽は適温を守り発芽させます。一週間程度で発芽します。
短日期の栽培、採花では草丈をとるため日照16時間以上の長日処理が必要です。
短日期の加温栽培では、本葉4枚までに長日処理を開始します。
冬季の栽培、採花では奇形花を避けるため最低15℃の栽培温度が理想です。
鉢栽培ではわい化処理が必要です。
病虫害
フザリウムを避けるため連作は禁物です。
全栽培期間を通しハモグリ、スリップス、高温時のハダニに注意してください。
備考
3月上旬程度のタネまきでは、花芽形成が早まり草丈が出ずに開花する場合があるので注意してください。
作型図