もっとおいしく ブロッコリーのトリセツ もっとおいしく ブロッコリーのトリセツ

文/料理研究家・管理栄養士 岩﨑啓子

選び方 選び方

緑色が濃く、全体がこんもりとした形で、花蕾(つぼみ)が密でぎっしり詰まったもの。茎の切り口を見て、みずみずしく、すが入っていないものが新鮮な良品です。つぼみに黄色い花が咲き始めているものは、収穫されてから時間がたっているので、鮮度と風味が劣ります。

色 緑色でつぼみがぎっしり 切り口 空洞がない 形 こんもりとしている

調理のポイント 調理のポイント

鮮やかな緑と栄養価の高さが人気のブロッコリーは、小房に分けてさっとゆで、サラダや炒め物に。下ゆでは電子レンジが手軽です。

  • 1

    洗う

    小房に分ける

    つぼみをたっぷりの水につけてふり洗いします。
    ふり洗いすると、水に油のようなものが浮いてくることがありますが、これは「ブルーム」と呼ばれる天然成分。
    野菜自体から分泌され、保護ワックスのような役目を 果たしているといわれています。
    品質には問題なく、無害なので、安心してお召し上がりください。

  • 2

    小房に分ける

    小房に分ける

    ▼外側の小房を大きいものから2~3つ切りとってから、内側の小房を切り分けていきます。

    小房に分ける

    ▼大きいものはさらに2~3つに切ります。茎の切り口に包丁を入れて、手でさいても。

  • 3

    茎もムダなく利用!

    茎の皮をむく

    茎の部分は、内側はやわらかくて味もよいので、捨てずに利用を。根元のかたい部分を2cmほど落とし、適当な長さに切ってから、表面のかたい皮を厚めに切り落とします。せん切りにしてきんぴらに、乱切りやたんざく切りにして炒めものなどに、料理に合わせて使い分けましょう。

  • 3

    ゆでる

    小房に分ける

    水にとると水っぽくなってしまうので、ざるに上げて自然に冷ましましょう。

  • 5

    電子レンジで加熱する

    レンジ加熱は

    水気を補って加熱すると、ふっくらと蒸した状態になります。洗って水気をつけたまま、耐熱皿に並べてラップをふんわりとかけるか、耐熱性のポリ袋に入れ、電子レンジで加熱します。
    ※加熱の目安:
    600Wの電子レンジで100gにつき1分30秒

保存法 保存法

まるごと保存する場合は、野菜用保存袋やポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存を。
小房に分けた場合は、冷蔵庫のチルドルームで保存するのもおすすめです。
どちらにしても、新鮮なうちになるべく早く使いきるとよいでしょう。

ゆでて保存

ゆでて保存する場合

かためにゆでたブロッコリーは、冷蔵庫で3日ほど保存できます。

冷凍保存

冷凍保存する場合

使いきれない場合は、冷凍保存もできます。小房に分け、色が変わる程度に湯通ししてから水気をよくきり、冷凍用ジッパーつき保存袋に平らに入れて冷凍室へ。食感は落ちますが、凍ったままスープや煮こみなどに使うとよいでしょう。 
*冷凍保存の目安:約2週間

クリップ

夏こそ食べたいブロッコリー

・寒い季節のイメージがあるブロッコリーですが、じつは夏こそ積極的にとりたい野菜。
粘膜を強くするビタミンA、メラニン色素の合成を抑制するビタミンC、細胞膜の酸化を抑制し「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンE、健康な肌をつくる効果のあるβ-カロテンが豊富に含まれているので、夏の紫外線対策の強い味方になってくれます。

・夏にいただくときは、みずみずしくカリッとした食感を生かすのがおすすめです。食感を残す程度にさっとゆでて、サラダやおひたしに。ごまダレやねぎダレなど、中華風の味つけもよく合います。食べにくいときは縦に薄めに切ってもよいですね。私は夏にはよく、サラサラタイプのカレーにプラスしたり、みょうがや酢と合わせてさっぱりおひたしにしたり、生のままスムージーにしたりしています。

・冷蔵保存するなら、さっとゆでてオイルをまぶしてコーティングしておくとよいでしょう。組み合わせ次第で使い途もどんどん広がりますよ。

料理研究家・管理栄養士 岩崎啓子先生

料理研究家・管理栄養士
岩﨑啓子先生

岩崎先生ブロッコリーレシピ 岩崎先生ブロッコリーレシピ