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サカタ交配

メロン マルセイユ

品目 メロン
原産地 アフリカ、インド
科・属名 ウリ科・キュウリ属

管理作業の軽減を実現!地這い用赤肉ネットメロン

作型図

  • ※ 栽培方法・時期は目安です。適温でのタネまき、地域や条件に合わせた栽培をおすすめします。
  • ※ 営利向け作型図と小袋記載の家庭園芸むけ作型図では異なる場合があります。
  • ※ 栽培暦のマーク説明はこちら

特性

●定植から収穫まで、整枝、摘果の労力がほとんどかからない超省力栽培の品種。
●草勢はおとなしく、草姿はコンパクトで小葉、葉色は濃緑色。
●メロンつる割病レース0、1、2抵抗性。
●うどんこ病に極めて強い耐病性。接木の必要がなく栽培が容易。
●雌花の着生は安定し、着果性極良。低節位から着果し、玉ぞろいがよい。
●裂果、変形果が少なく上物率が高い。成熟日数は50~55日の早生品種。
●果実は1.1㎏前後、果皮は灰緑色、果形は球形で鮮明なストライプが入り、盛り上がりのよいネットが安定して発生する。
●果肉は橙色、糖度は高く、肉質は粘質で、香りがあり、収穫直後から食味は大変よい。発酵果、うるみ果などの変質果がない。収穫後の日持ちがよく可食期間が長い。

播種・育苗

・本葉3枚を残して早めに摘芯します。50~72穴のセルトレーなどを利用する場合は、定植後の摘芯となります。苗齢に合わせた温度管理で、徒長のない、ガッチリした苗をつくります。 ・マルセイユは低節位から着果させるため、これらの雌花が分化する育苗期の栽培管理が重要となります。この時期に極端な低温、高温、乾燥、光線不足などのストレスに遭うと、雌花の形成不良の原因となり、着果不良や寄形果の発生につながります。

施肥

・草勢はおとなしいですが、多肥、特に窒素、カリ肥料の過剰は、果形の乱れ(三角果)などの外観の品質低下につながるとともに、糖度の上昇不足の原因となるので注意します。 ・一般的な地ばいネットメロンに比べて、施肥量はいくぶん少なめがよいです。10a当たり窒素7~8㎏、リン酸10~20㎏、カリ10~12㎏。苦土石灰100~120㎏に完熟堆肥2~3tを標準とします。 ・肥料の流亡が激しい土壌や砂地などの地力の少ない圃場で、栽培後半に草勢が低下する場合は、元肥に緩効性肥料を併用するか、追肥を行います。

管理

・晴天の日中はハウス、トンネル内を蒸らさないように28~30℃を目標に管理します。高温管理を続けると、軟弱な草姿になり雌花の着生不良や着果不良になりやすく、後半の草姿低下にもつながります。夜間の最低温度は10℃を下回らないように努めるとともに、開花期から肥大期は15℃程度に管理します。

定植

・畝間2.3~2.7 mで、株間は約90㎝です。トンネル栽培では、240~270㎝幅の被覆資材を用いた大型トンネルの使用が望ましいです。早い作型を行う場合は、苗の活着や初期生育を考えて、不織布などで保温をするとよいです。 ※定植位置と誘引 ハウス栽培、トンネル栽培ともに、収穫終了まで茎葉をできるだけ傷めないように、また、収穫時に果実の離層が確認しやすいように、畝の通路側に定植して、片方誘引でつるを伸ばして通路を確保します。

整枝

・本葉3枚摘芯後、各子づる3~4節目までの孫づるをかきとり、その後、整枝や結果枝の摘芯などは行わないようにします。それ以上の整枝や摘芯は、糖度の上昇不足など、品質低下の原因となりやすいです。 ※草勢の維持 マルセイユは、必要最低限の整枝にとどめ、葉枚数(葉面積)と成長点をできる限り多く確保し、草勢を維持するのがよいです。また、収穫終了まで、茎葉を傷めることなく草勢を維持するために、つるを片方誘引して、通路を確保します。 ※通路に伸びたつるの処理 生育が進むにつれて、複数のつるが通路に伸びてきます。伸びたつるは通路の進行方向に流すようにして、茎葉の保護と同時に通路の確保に努めます。

着果

着果 ミツバチによる交配が着果、肥大性、ネットの発生、糖度で優れており、良品生産には欠かせません。 ※着果をそろえます マルセイユは地ばいメロンに比べて、低節位から着果するため、10日程開花期が早いです。着果目標節位の開花は定植後20~25日が目安となります。ミツバチの放飼が遅れないよう気をつけ、低節位の雌花から確実に着果させます。1株当たり5果程度の果実がなります。草勢とのバランスを維持しながら着果、肥大するので、摘果は必要ありません。また、結果枝の摘芯も不要です。 ただし、株元で子づるに直接着果する果実は、小玉の偏平果となるので摘果します。 ※摘果の必要な場合 強草勢の場合や低節位着果に失敗した場合には着果過多となりやすいです。本来ならば、低節位に着果した後の余分な果実は、鶏卵大くらいになるまでに自然落果します。しかし、強草勢により自然落果しなかったり、節位が上がるほど一度に開花する花数が多くなり、強草勢と相まって落果しない大きさまで一気に肥大してしまったりすることがあります。そのような場合は、果実の肥大不良、品質低下につながるので、着果位置がそろうように、1株当たり5~6果程度に摘果します。

病害虫防除

うどんこ病には強い耐病性、つる割病レース0、レース1、レース2には抵抗性がありますが、立枯性疫病、黒点根腐病や綿虫が発生する圃場では前もって土壌消毒を行います。

栽培のポイント

定植から着果までは極端な乾燥にならない程度の灌水にとどめ、ゆっくり生育させて根を深く張らせます。摘果後はムラのない灌水をして肥大を促進します。一度に多量の灌水をするより、何回にも分けて小まめに行うほうがよいです。着果後30~35日で果実の肥大は8~9割に達しますが、その後は収穫終了までつるをしおれさせない程度に適宜灌水します。つるのしおれは未熟果での離層の発現につながり、品質のばらつきを招くので十分注意します。 とくに充実期、仕上げ期以降は、1番果以外の着果負担によって草勢が低下しやすいです。そのため、従来のメロンのように生育ステージに合わせて土壌水分を控えると、水分不足で草勢が低下し、糖度の上昇不足などの品質低下につながります。したがって、従来のメロンの灌水方法とは異なり、収穫終了までの草勢維持と品質向上のため、ある程度の継続灌水が必要です。 トンネル栽培であっても、灌水チューブによる灌水管理が望ましいです。

収獲・出荷

開花から収穫までの日数は約50~55日で、収穫適期の判別は、ヘタ周りの離層の出始めから、完全に離層が回るまでを目安にしますが、圃場ごとに必ず試し切りを行い、収穫適期を確認します。収穫期の幅は決して広くはないので、小まめな収穫作業が必要です。収穫遅れは、ストライプへのひび割れや、尻割れにつながるので注意します。特に多肥栽培で草勢が強い場合にその傾向が強いです。若どりは絶対にしません。 収穫後、離層の部分が褐変、腐敗することがあります。これは離層部分から汁液が出て乾燥せず、雑菌が侵入しやすくなるためで、多肥栽培などで草勢が強い場合に多く見られます。また、収穫の際にヘタの切り口から汁液が出て、離層部分を汚くすることがあります。従って、圃場の土壌特性を加味した施肥設計での栽培を心掛けるとともに、収穫した果実の水洗いは厳禁であり、出荷調整の段階で、布などで汁液を拭きとるなどして外観の向上に努めるとよいです。