ホウレンソウ カイト
萎凋病耐病性、極濃緑の極晩抽多収ホウレンソウ
作型図
- ※ 栽培方法・時期は目安です。適温でのタネまき、地域や条件に合わせた栽培をおすすめします。
- ※ 営利向け作型図と小袋記載の家庭園芸むけ作型図では異なる場合があります。
- ※ 栽培暦のマーク説明はこちら
特性
● べと病R-1〜9、11〜16、18〜20に抵抗性がある。
● 極晩抽性の交配品種で、萎凋病に耐病性がある。
● 極濃緑、比較的平滑な広葉で、葉先がややとがり、浅く欠刻が入る。
● 葉枚数が多く葉軸が太くなるため、収量性が高い。
● 極晩抽品種としては立性で草姿がよく、葉軸が折れにくいため収穫作業性が優れる。
● 収穫期前後の生育速度が比較的ゆっくりとなるので在圃性がある。
● 収穫後の品質劣化が少なく、店持ちが非常によい。
● 高冷地の6月まきに特に適している。
適応性
高冷地の6月まきに特に適しています。
本品種は抽苔で困っている産地向けに特化した品種です。極晩抽品種なので、生育自体はゆっくりです。「トリトン」と比較すると、通常収穫まで4~5日余計に日数がかかります。その代わり、在圃性は極めて高いものがあります。大面積での栽培でどうしても収穫に追われてしまう方にも向いています。
極晩抽品種一般にいえることですが、本品種も高温と乾燥は苦手です。夏に気温が高くなる一般平たん地の雨除けハウス栽培では生育が遅延しやすく、あまりおすすめできません。高冷地でも土壌が極端に乾燥すると生育が遅延する場合があります。生育期間中は適度の土壌水分を維持してください。乾きやすい圃場では小まめに灌水するようにします。夏場に問題になる萎凋病に対しては「トリトン」と同程度の耐病性を持っています。
播種
条間15~20cm、株間5~7cmのスジまきとします。
栽培のポイント
徒長しにくい品種なので、通常よりやや圃場水分が多くなるように管理して、スムーズに伸ばす栽培が適します。生育が遅延することがあるので、生育途中での極端な乾燥は避けます。 気温の高い時期は生育期間中も遮光資材を利用することで栽培管理がかなり楽になります。
収獲・出荷
収穫期に入ってからの在圃性は非常に高いですが、ちょうど気温の高い時期にあたるので、あまりとり遅れると品質が劣化することがあります。適期を逃さず収穫するよう心掛けます。
病害虫防除
萎凋病に対して耐病性はありますが、連作圃場の高温期の作型では土壌消毒を行うことが望まれます。
その他ホウレンソウ一般に関する注意事項
近年、ホウレンソウべと病のレース分化が著しく早まっています。いつ、さらなる新レースが発生してもおかしくない状況です。品種の抵抗性だけに頼らず、予防のための薬剤散布など化学的防除や、適切な換気など耕種的防除を組み合わせるよう心掛けます。 アブラムシ、アザミウマなどが発生しやすいので防除を行います。また最近はこの作型でもケナガコナダニの被害が増加しています。被害に気づいた後の防除では、手遅れになる場合がほとんどです。過去に発生の見られた圃場では、必ず生育初期に予防的な防除を徹底します。
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