ブロッコリー サマードーム
抜群の耐暑性がある中早生品種
作型図
- ※ 栽培方法・時期は目安です。適温でのタネまき、地域や条件に合わせた栽培をおすすめします。
- ※ 営利向け作型図と小袋記載の家庭園芸むけ作型図では異なる場合があります。
- ※ 栽培暦のマーク説明はこちら
特性
● 播種後95〜105日前後で収穫できる中早生品種。
● 草勢が強く、草姿は極立性で、側枝は少ない。
● 根は強く、比較的湿害に強い。ただし、黒腐病など細菌病には強くないので予防的防除が必要。
● 濃緑色の花蕾はスムーズな豊円形で締まりがよく、小粒。
● 耐暑性が優れ、死花(ブラウンビーズ)が少なく、店持ちが非常によい。
適応性
耐暑性が最大の特徴なので、生育期間を通して温度が十分あるときに栽培することが大切で、高温条件での栽培となるので病害虫対策の徹底が重要です。
高・冷涼地栽培:4月中旬~6月上旬まき、7月下旬~9月どり栽培に向きます。ただし、7月下旬および9月下旬どりは、雨が多い時期に当たるので花蕾の腐敗などに注意が必要です。また、極端な早まきもしくは遅まき栽培は生育期間中に低温にあたるので、注意が必要です。
平たん地夏まき栽培:温暖地の7月中~下旬まき、暖地の7月下旬~8月上旬まきを目安に、10月中旬~11月下旬どりが最適です。極端な遅まき栽培では、低温による生育の遅延やそれに伴う収穫期の不ぞろいが発生するので、注意が必要です。
平たん地春まき栽培:温暖地、暖地の2月上中旬~3月上旬まき、5月中旬~6月中下旬どり栽培に向きます。極端な早まき栽培は、低温のため初期生育が緩慢で収穫期を早めることができないうえに、低温・低日照条件では、ブラインド(芯止まり)が発生するので、注意が必要です。
栽培のポイント
● 耐暑性が優れ、低温よりも高温条件下で能力を発揮するため、収穫期に温度がある程度確保できる作型に適する。
作付け計画
梅雨や秋雨、台風などの雨風の影響が予想される作型となるので、適切な管理ができる範囲での作付けを心掛けます。
施肥
草勢が非常に強いタイプなので、通常のブロッコリー栽培の2~3割減の元肥施肥を基準とし、生育状況に応じて追肥を施します。なお窒素の過剰吸収は、栄養成長過多を引き起こし、病害虫の発生や空洞症を助長するので、圃場条件によっては毎年施肥設計を見直します。
播種・育苗
春まき栽培など低温低日照条件下での育苗では、ブラインドが発生しやすいため、光が確保しやすいハウスなどで育苗し、最低気温10℃以上を確保します。
定植・定植後の管理
特に雨の多い作型など、条件の厳しい作型では、疎植栽培にして通気性をよくします。また、元来生育が旺盛なため、徒長しやすい傾向にあるので、花芽肥大期の強風や強雨は倒伏を引き起こす場合があります。防止策として、適宜土寄せやカルチなどで株元を保護するようにします。また追肥は必要に応じて1~2回適宜施しますが、花芽分化前までに小まめに行うことが基本です。一度に大量に施すことは、栄養成長過多を引き起こし、病害虫の発生や茎の空洞、倒伏などの原因にもなります。
収獲
死花が少なく、店もち性もよいので、安心して収穫・出荷できますが、劣悪な栽培条件の場合には、収穫後の黄変が発生する場合もあるので、涼しい時間帯での適期収穫を心掛けます。
病害虫防除
黒腐病・黒斑細菌病など細菌性の病気には強くないので、排水が悪い圃場では、排水溝の設置や高畝にするなど排水対策をしっかり行います。 適切な栽植密度、肥培管理などの耕種的防除も含め、薬剤散布による予防的防除が大切です。また菌のさらなる増殖を抑えるため、被害かすを圃場外に持ち出すことが大切です。 一方ハイマダラノメイガやヨトウムシなどの鱗翅(りんし)目害虫やアブラムシなどが発生しやすい高温期の作型での栽培となるので、害虫防除の徹底も必要です。育苗の時点からしっかり予防します。
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